英語不得意学生のTOEFL iBT初心者が80点取った勉強法 ~Listening編~
皆さん、こんにちは! Ken.Sです!
今回はTOEFLのListeningの話や攻略法について書いていきます! ちなみに私は苦手セクションであったので、25点くらい狙いたい方は他の記事を参考にすることをオススメします(笑) TOEFL対策を始めたばかりの方、苦手な方対象です。悪しからず…
TOEFLのListeningとは
- 会話型(約2分30秒)と講義型(約5分)の2種類で構成され、音源が流れた後回答する。
- 音源は1度しか聞くことができない。問題によっては一部2回目が聞ける。
- どのタイミングでもメモが取れる。
- 会話型は5問、講義型は6問で構成されている。全て選択問題。
- セットA(会話型→講義型→講義型)、セットB(会話型→講義型)の1つずつが出題される。ダミー問題がある場合はセットBが追加される。セットの順番はランダム。
- 制限時間は回答中のみに発生し、セットAは10分、セットBは6分30秒。
- 問題は音源が流れた後分かる
初めて問題を解いた時の所感
- 長い。長すぎる。途中で集中力が消え去った。
- 速い。速すぎる。序盤で何言ってるか分からなくなった。
- 回答選ぶ→OKボタンをクリック→NEXTボタンをクリックのプロセスがちょっと面倒
- 出来る気がしない
最初はこんな感じで得点も一桁台だったListeningも、なんとか18点まで持っていけたので、時間はかかりますが頑張りましょう!
Listening攻略に必要な力
単語力(リスニング力) : 集中力 : 知識 = 6 : 3 : 1
やはり、単語力が一番大事です。ここで言う単語力とは、音から単語の意味が分かる力です。ほぼリスニング力ですね。しかし、発音記号の勉強は必要ですし、聞いたこと知らない単語が問題に流れたら分かりません。ですので、Listeningに単語力が必要なんです。次に重要なのが集中力です。何しろ5分も英語を聞いてないといけないですからね…。TOEICのListeningと比べてもかなり長いです。TOEICよりもマシな点としましては、スクラッチペーパーにメモできることです。しかし、メモに集中してしまうと、書いている間に音源が流れて話が分からなくなってしまいます。話の流れを把握するために集中力が大事なんです。鍛えるのはなかなか難しいので、集中できるよう英語に慣れることが一番だと思います。出来るだけ多く英語に触れましょう。最後に必要な要素としては知識です。Readingでも必要ではありますが、Readingは分からない部分があっても何度も読み返して理解できる可能性は高いです。しかし、Listeningは一度しか聞くことができないので、ある程度知識は合った方が理解しやすいです。理系科目やヨーロッパ史は特に抑えておきたいですね。
話の流れ:この段落は単語の説明なのか、ある現象を説明するための例なのかなどといった状況のことです。
問題構成
- Gist-Content
- Gist-Purpose
難易度:易
会話型なら学生の問題、講義型ならトピックを問う問題。ほぼ必ず1問目で出題される。
- Detail
難易度:易
話の内容についての問題。これは何ですか?といった問題
- Understanding the Function of What Is Said
- Understanding the Speaker's attitude
難易度:中
もう一度音源が流れ、その時の詳細について問われる問題。「このことから何が分かるor推測されるか。」その時の流れが分かるかどうかがカギ。
- Understanding Organization
難易度:中
「なぜXについて述べたのか。」基本的には例がXに当てはまるので、要点が分かれば楽勝。
- Connecting Content
難易度:難
ReadingのFill in a table問題と似ている。詳しく覚えていないといけない且つ、全部合っていて1点というコスパの悪さ。最近は出来事を正しい順番にしろ、という問題もあった。
- Making Inference
難易度:難
推測問題。Readingの推測よりかはマシだが、流れが分からないと一切分からない。
旧式からの変更点
- 文章の合計が6つ→5つに。ダミー問題がある場合が、9つ→7つに。
- セットB(会話型→講義型)が新しく出現。
- ダミー問題はセットB。セットAは必ず得点に反映されることが分かる。
- 制限時間の針が動くのが変わった(はず)。回答中のみ時間が減る。音源が流れている時は動かない。(TOEFL公式問題集と現試験とは異なってました。)
このくらいだと思います。思い出したら追記します。
攻略法
私の戦略としては、メモは取るがほぼ最小限に留めるようにします。私がメモを取ろうとしすぎて、その間に話が進んで内容が分からなくなることが多かったです。また、忘れるかもしれないと思った重要なポイントは案外覚えていることが多く、メモするよりも話に集中するようにした方が良いと思います。その中でも、メモすべき点は紫色で書いていきます。
会話型
基本的には、生徒が何かしらの問題を抱えていて(授業が分からない、質問がある、XXをしたいんだがどうしたらいいのかetc)、その解決のためにどこかしら(教授の元、なんとかセンターetc)に行きます。その解決プロセスの中に新たな問題が生じたり、別の話題へ発展したりします。
まずは何のために学生はその場所に行ったのかを把握しましょう。会話の最初に話すことが多いですが、その前に雑談(だからと言って問題に出ないというわけではないです)が入ったりします。ほとんどの問題で最初に問われることなので、必ず把握しましょう。メモはするほどじゃないかなとは思います。取るとしたら学生の問題を一単語程度に抑えましょう。
次に大事なのは、話がどのように進むかです。詳しい内容は分からなくても、「ああ、今学生の問題の解決方法を教授が言っているんだな。あ、この学生他にも問題があったのか。」などが分かれば、ある程度は大丈夫だと思います。
その中で、話者達が例を挙げる時があります。この例は必ずメモしましょう。例の中身は正直そんなに分からなくても大丈夫です。重要なのは、この例を使って話者は何を主張したいのか、です。これは講義型でも重要です。
後は、ちょっと話がずれた時など、転調があった時はメモしましょう。
講義型
大学の講義が英語で行われているといった感じですね。これも会話型と変わらず、最初の部分でTopicが述べられます。結構稀なタイプですが、雑談が入ることがあります。その時は大体問題に出ます。例えば、
「授業に入る前に皆さんには謝らなければならないことがあります。先週の授業で行った小テストの採点が、学会に参加してたので終わらなかったです。来週には皆に返却できるようにしますね。さて本日の授業は…」
Q. 教授はなぜ学生たちに謝罪したのでしょう?
このような感じです。
次に重要なのは会話型と同じになりますが、流れをつかむことです。会話型には少ないことですが、講義型では黒板にある単語が書かれた絵がPC画面に出ます。難しい単語や、その話題に関する偉人(XXシステムを開発した人etc)が多いです。メモするときは全部書かないようにしましょう。時間がかかるので単語の最初数文字程度がベストです。ここで大事なのは、なぜこの単語が黒板に書かれるくらい重要なのかを把握することです。これに関連する問題は必ず出ます。関係性を把握することで、問題に臆しなくなります。
また、講義型はほとんどの授業で例が使われます。これも重要です。流れが把握できていたら、どんな理由でこの例が述べられたかが分かります。出題されることが多いので、メモしておきましょう。
勉強方法
始めたばかりの方(~10点)
まずは3800のCDを聞いて音からのInputを増やしましょう。次はこの旺文社の問題集のChapter2をやりましょう。
(リンク見つかりませんでした、ごめんなさい。)
Chapter2は実際の問題よりかなり短いです。なので、音からのInputの後は英文を聞くことに慣れましょう。やり方としては、1回普通に聞いて問題を見て回答します。その後答えを見ずにもう一度聞き、自分の回答を確認します。そして答え合わせをしましょう。その次に訳を読んで、流れを把握します。この流れの把握がリスニングを助ける大きな武器になります。その武器を持ってもう一度聞きます。3回目も聞いて分からない微妙な部分は最後スクリプト(音源の英文)を見ながら聞いて解決します。最初はこの4回聞くことを行ってください。
次の練習方法としては、ディクテーションやシャドーイングをやりましょう。この方法は10点以上取っても続けてほしいです。理由としては、ListeningだけでなくSpeakingにも有効だからです。特にシャドーイングはネイティブのイントネーションや発音を理解しやすくなるので音のInputがより伸びます。是非やってください!
話が逸れてしまいますが、こういう勉強方法って本来学校でやるべき内容だと思うんですよね。特にディクテーションって一人じゃやりにくい方法なので先生の助けが必要ですよね。リスニングはセンター試験や共通試験で必要で、ディクテーションはかなりListeningに効果的な方法であるのにしっかりやるところ少ないですよね。英語を話せる人を増やしたいと日本は言っているのに方法は改善されてないですよね。今回のTOEFLの対策で日本の英語の指導方法が非効率的だと感じました(笑)
経験が付いてきた方(11~17点)
二桁得点が取れるようになったら、次はChapter3をやりましょう。音源を聞く前に訳を読んで流れを把握してください。この問題集のいいところは日本語訳があるところです(TOEFL公式問題集英語版はもちろん和訳はありません)。なので、理解がしやすいと思います。その状況で聞いた音源も理解が楽なので良いイメージが出来ます。
その次は、問題を見て問われる内容を先に把握してから音源を聞きましょう。ここまで来ると何となく感づいている方もいると思いますが、Listeningでの問題はそこまで詳細なことは聞かれません。なので、流れが分かれば正答率がすぐ向上します。次のプロセスは始めたばかりの方と似ているのですが、訳を読む前に答え合わせする前に複数回聞いて理解を深めることです。
答え合わせの時に、決め手となる文章をスクリプトから探して下線を引くという作業もしましょう。重要な部分がどこか分かるので、どこを聞き逃したor理解できないのかが分析しやすいです。また、重要なことを言う時の言い方などが参考になります。
音源がなかなか無いのでTPOを利用しましょう。TOEFL公式問題集もTPOにありますが…
高得点を狙う方(18点~)
始めに、自分はListening18点だったので、あまりいいアドバイスはできないかもしれません。
YouTubeにDanielさんのTOEFL対策の音源があがってますが、先程紹介したTPOに含まれています。そうでないものはスクリプトが無かったりするので勉強には適していないかもしれません。
音源が少ないので難しいですが、メモを取る練習をしましょう。メモは取った方が得点が取れるというのは勘違いです。それなら、極端な話ですが、音源を全てディクテーションすれば満点とれることになりませんか? むしろ、メモを極限まで取らない方が高得点を狙えます。しかし、メモ取らなくなるとリスクも上がってしまいます。このトレードオフはなかなか難しいですが、その練習をすることで安定的に良い点数取れると思います。
TOEFLのListening音源だけでなくTEDなども聞くことでリスニング力だけでなく、集中力や知識も増えるのでオススメします!
メモの取り方
- 縦長
- タイムラインのように
- Topicや例を一単語程度で
- 会話型は学生ともう片方の人(教授、アドバイザーetc)を分ける
まとめ
- 話に集中する
- メモは程々に
- 重要なポイントは覚えているのでメモしない
- 微妙な部分のみやタイムラインくらいをメモ
- 流れの把握がカギ
音からのInputが確立するのに時間がどうしてもかかってしまいますが、めげずに頑張りましょう。基本的には慣れるしかないので、毎日英語に触れましょう。Listening攻略編は以上です!では次はSpeaking編です。
See you next time!